【歌詞】かか/君が宙に浮いてゆく

『君が宙に浮いてゆく』

作詞・作曲:かか


  君が宙に浮いてゆく

  僕は君を追いかける

  真夜中なのにこんなに

  明るい中


最近学校では

宇宙人とUFOの

目撃が増えてると

話題になってるけれど

僕はそんなことは

どうでもいいんだよ

僕が興味あるのは

大好きな君のこと


 君は嵐の中 森のそばで

 捨てられてるのを見つけられた

 家族のいないかわいそうな女の子だ

 どうやら奇形だったらしく

 そのせいで捨てられたと

 大人たちは騒いでたけれど

 今では奇形がなおり

 どころか誰もが振り返るくらい

 可愛い見た目になったよ

 まあそのせいで

 ライバルが増えてしまうけど

 でも僕は諦めない

 一途に君をおもい続けるよ

 たとえ空と床がひっくり返るようなことがあっても


  君は昔の記憶が全然ないらしいよな

  でも今の君で十分

  大好きだよ

  いつか来る未来ではね

  僕は君と一緒かな

  まあそれは未来でわかること

  今はいいや


嗚呼

今日君と目があったよ

一瞬だけ

もう天にものぼる気持ちになったよ

うれしいな

えなに?

宇宙人が地球の征服のために

探査用人間送り込んで来る?

バカらしい!


 君は今日も告白されたらしい

 だけど断ったの

 ずいぶんイケメンだったのに

 他に好きな人でもいるのかな

 なら悲しいな

 でも君には幸せになってほしいから

 君が好きな人と結ばれるよう祈ってるよ

 うん

 それでいいんだ

 それで十分なはずだろ

 嗚呼

 なんでこんなに胸が痛むんだ

 ただの妄想なのに

 嗚呼

 もう考えるのはやめにしよう

 君にいますぐにでも

 会いに行こう

 理由は適当でいい!


  君に会いに行ったらさ

  君はとっても嬉しそうに

  「ありがとう。会いたかったよ。」

  って言ってくれた

  僕は舞い上がっちゃって

  思わず言ってしまった

  「僕も会いたかったよ。大好きだよ。」


そしてその後

君と一緒に出かけてさ

お揃いのキーホルダー買ったんだよ

そしたら君が

「ずうっと大切にするよ。ありがとうね。」

って言ってくれたんだ

「僕も大切にするからね。」

そしたら君は無言で近づいて

僕に抱きついて

「大好きだよ。ずうっと一緒だよ。」


 でも君は僕の後ろの

 竹の飾り物を見た瞬間

 悲鳴をあげ始めて

 しばらく頭を抱え

 うずくまっていたけど

 突然立ち上がり言った

 「思い出しちゃった。行かなきゃ。

 ごめん。大好きだったよ。さよなら。」

 そして走り出した

 僕はただ呆然と君を見ていた

 でも空の彼方に

 UFOが見えた時

 誰かが話していたのを思い出した

 『宇宙人だって元は人間だっただろうし、

 UFOも車だったはずだろ。』


  僕は走り出したんだ

  今日は十五日だった

  それに時計を見たら

  もう夜だよ

  嗚呼

  やっぱり君はさ

  お姫様だったんだね

  周りには誰もいないけど

  立ち向かうよ

  嗚呼

  やっと君に追いついた

  君は僕を見て泣いた

  でも

  UFOが近づいて

  謎の音波

  僕は力が抜けてさ

  なんか全部どうでもいい

  嗚呼

  地面に倒れこんで

  動けなかった

  だけど顔を上げた時

  君の姿が見えてさ

  歯が立たなかろうがなんだろうが

  立ち向かうよ

  僕は足を上げたんだ

  地面に這いつくばっても

  君の好きが過去形でも

  だとしても

  いつか君のせいでさ

  地球が滅んでしまっても

  宇宙で一番君が好き

  だからいいよ

  僕は近づいて行った

  UFOをにらみつけながら

  君は耐えきれず走り出した

  僕の元へ

  途端に気力が湧いてさ

  僕は立って走り出す

  走って来る君の元へ

  ただ走る

  そして今度は僕から

  君を抱きしめたんだよ

  君はひたすら可愛かった

  大好きだよ

  君も負けじと僕をさ

  抱きしめてきたんだよな

  でも宇宙人はついに

  光を出す

  君が宙に浮いてゆく

  僕は君を追いかける

  真夜中なのにこんなに

  明るいのに

  僕は最後まで抗う

  君の足を掴んでさ

  僕も一緒に浮いてゆく

  これでいいの

  すると君の涙がさ

  僕の頭に落ちたよ

  「私は人として死にたいの。

  いままでありがとう。」

  次の瞬間君がさ

  隠し持っていたナイフで

  自分の腹を刺していた

  笑っていた

  「私が愛したのはさ、紛れも無い君一人。

  今もこれからもずうっと大好きだよ。」

  UFOは光をおさめて

  空へ消えていったんだ

  地面に落ちた僕は

  泣いていた

  キーホルダーを握って

  動かない君を見てた

  「今までありがとう。

  本当に、大好きだよ。」



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沖縄のバンド「キカチオー」 小4、中3、高1の三兄弟。

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